【ペット撮影ご感想】普段見過ごしている一瞬の表情をたくさん見ることが出来ました
二ホンザルと暮らす。愛しさと切なさと。
少し前の撮影になりますが、初めてニホンザルのセンちゃん&飼い主様に日常を撮らせて頂きました。
ニホンザルは特定動物なので、一般の方は許可なく飼うことができません。厳しい基準が設けられいることや、ニホンザルの性質を考えた時、一緒に暮らすのはなかなか難しいそうです。例えば…。
3才頃から始まる自立
飼い主様にセンちゃんの話をお聞きしていた時、こんな一言をお聞きしていて、なんとも切ない気持ちになりました。
「日本猿は3歳ごろ(人間だと小学校入学時期)になると、親離れの時期がきます。だんだん、調教師ではない私の手には負えなくなってくるんです。ニホンザルは、ペットにはできない動物なのが残念です。」
こんなに愛が溢れていて、お互いを想う気持ちを感じられるのになぁ…と。だからこそ、今、この時間を残しておきたいという飼い主様のお気持ちが痛いほど伝わってきて撮りながら、とても切なくなりました。
小さな頃は、赤ちゃんを育てるのと同じでした
こんなお話もお聞きしました。
おむつを替えたり、ミルクをあげたり…(中略)。小さな手にしがみつかれたり、ゲージに入りたくないと駄々をこねられると、たならなく、つい甘やかしてしまいます。
実は、撮影中、私、時々錯覚を起こしてました。だってね。小さな子供がママに一生懸命甘えてる姿にしか見えないんです。常に、ママを目で追ってて、抱っこが大好きで、とにかく甘えるんです。そんなセンちゃんの気持ちが、ひしひし伝わってきて、それはそれは可愛いくて、愛おしくて。
初めて会った私がそう感じるのだから、飼い主様は、どれほど愛しいんだろう。少しでも長く、この幸せな時間が続いてほしいと思いながらの撮影となりました。
今回、撮影に加えてフォトブックのご依頼も頂きました。可愛いセンちゃん。一部だけど…是非、見てください♪
センちゃんの、優しくて、少し切なそうで。でも何かを達観しているような表情に、とても惹かれた1枚。
撮影中「好きな遊びはなんですか?」お聞きしたら、筋トレマシンを出してくれて。
からのセンちゃん。楽しそう。やんちゃだね。一生懸命だね。いろんなセンちゃんの一覧表。(´艸`*)
今回作成したフォトブックで、私がいちばん好きな写真が次の1枚。センちゃんの表情は見えないけど、飼い主様も正面カットではないけど。ふたりのお喋りが聞こえてくるようで、見ているだけで優しい気持ちになりませんか?
私が、フォトブックを作らせて頂く時に、特に心がけていること。それは、毎日一緒に暮らす中で「目にする(だろう)風景」を、1枚でも多くフォトブックの中に残すこと。当たり前の日々は、永遠ではなくて、いつか終わりが来るから。だからこそ、一緒に暮らした時間を目に見える形で残したい。
私自身、初代・先々代の愛猫はもちろん、10代の頃の家族との写真が、ほとんどなくてそのことを寂しく感じているから、余計に「形で残す」ことに拘りたいのかもしれません。
飼い主様のご感想
撮影&フォトブックノスコア 10点/10点満点
スコアの理由
撮影について:
テレビで見たという安心感はありましたが、初めて訪問頂き撮影をしてもらうという試みは、多少不安はありました。しかし丁寧なメールでのやりとりでまずその不安は払拭でき、当日は想像通り、特殊な動物にもかかわらず、他の動物と変わらぬ対応をして頂き、気持ちよく撮影に臨む事ができました。その結果が全て写真に表れてると思い、大変満足していますので、10点満点です。
フォトブックについて:
正直、どういうものが届くのか、よくわからず注文していました。その事もあってか全く想像していなかった、感動のフォトブックが届き、思わず涙涙でした。まるで本当に息子のセンタロウからのメッセージを頂いたようで、嬉しくて何度も見ては心が癒されています。
写真データだけでなく、このフォトブックも依頼して本当に良かったと思っています。私が普段見過ごしている、気づかないような一瞬の表情をたくさん納めて下さり貴重な80枚でした。
全てperfect scoreですので、感動と感謝しかありません。今度はお兄ちゃんざるの太平とセンタロウと一緒に撮りたいと思っていますが、難しいかなーと思い、悩んでいます。お兄ちゃんが難しい年ごろになってしまったので、、もしチャンスとタイミングがあればご相談させてください。
撮影後記
初めての日本猿の撮影ということで、わんにゃんなどの慣れた撮影とは違っているだろうと考えながらの訪問で…当日はちょっと緊張してました。でも、飼い主様とセンちゃんに会って直ぐ「いつもと同じで大丈夫!」と確信。
だってね。せんちゃんを見つめる飼い主さんの温かな眼差し。安心できる場所で、信頼&大好きしかない表情で飼い主さんを見つめるセンちゃん。必要なものは揃っていたから。
一緒に暮らすペットの種類は問題ではなくて。大切なコトは、お互いの信頼と愛情だけ。それさえあれば、いつもの日常に、空気のように(私が)お邪魔することで「特別な日常」は確実に残すことができる。それを確信できた撮影となりました。
もう直ぐ、大人になってしまうセンちゃん。赤ちゃんの頃から、べったりだった飼い主さんとの関係は、変化していくことでしょう。でも、だからこそ、「今のふたり」を撮らせて頂けたことに、ただ、ただ感謝です。
今回はご依頼を頂き、本当にありがとうございました。